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2019-05-01 10:34栏目:新闻

原标题:水上雅晴編《年号と東アジア:改元の思想と文化》出版

年号と東アジア―改元の思想と文化―(ねんごうとひがしあじあ)

水上雅晴編/編集協力 髙田宗平

本体12,000円+税

初版発行:2019年4月30日A5判・上製・カバー装・792頁+カラー口絵32頁ISBN 978-4-8406-2227-1 C3021

時の命名こそ支配―年号から読み解く東アジアの文化と思想

多彩な分野の専門家が一堂に集結し、日本・中国・朝鮮半島・ベトナムなど漢字文化圏における年号について、その具体的な様相や、選定の手続き、為政者の思惑等々、多様な視点で読解!

【内容説明】

●平成31年(2019)4月30日、「平成」が終わり、新たな「令和」へ――「年号」は単に時を表すだけではなく、社会の諸相を語る物差しであり、日本の歴史や文化を論じる上で不可欠である。

●漢代に始まり周辺諸国に広まった年号。日本では大化(645-649)から平成まで247の年号が使われ、1300年間以上途切れることなく、現代まで使い続けている世界で唯一の国である。

●本書では、日本のみならず、地域は中国・朝鮮半島・ベトナム、時代は古代から近代までを検討の対象とし、年号を軸に、時代による差異、国家による特質などを論じる。

●執筆者は中国哲学、中国科学思想史、日本漢学、日本史(古代・中世・近世)、朝鮮史、ベトナム史、日本思想史、倫理学、日本文学、国語学、日本法制史、書誌学など多彩。

●言語・王権・ナショナリズム・正統性・儀礼・術数・暦法・古記録などを切り口に、年号の思想・文化を明らかにした初の横断的、学際的、総合的研究。

●カラー口絵「年号を決める―記録・文書・漢籍―」では、国立歴史民俗博物館所蔵品を中心に、資料写真約50点を32頁にわたりカラー掲載。時に名前をつける、年号を決める人々、年号の決め方、年号と漢籍の4幕にわたり、豊富な図版で年号の決定にまつわる事項を紹介。

【日本・中国・朝鮮半島・ベトナムの年号(本書の論考の趣旨を一部紹介)】

日本の年号(247個。大化〔645〕~平成〔2019〕)

・為政者の思惑:南北朝それぞれに建てられた年号は、皇統の正統性を表す政治的な思惑だった。

・学問の家の思惑と対策:年号案を提出する資格は紀伝道を家職とする者に限られており、彼らにとって自身の案が採用されることは、家格の維持に必要なことであった。

・出典となる漢籍:年号は漢籍から選ばれた。なかには現存しない漢籍からの引用もあり、漢籍の失われた本文を知る手がかりとなる。

中国の年号(約456個。漢~清〔1911〕)

・政治制度:年号には権威・正統性の主張・国運が現れており、年号の分析を通して、その文字の背後にある思想と文化を読み取ることができる。

・最先端の学問:術数、暦法等、年号は最先端の学問を駆使して決定された。

朝鮮半島の年号(近代以後、5個〔1894-1910、1948-1961〕)

・中国年号の利用:近代以前の独自年号はごくわずかで、原則として中国の年号を採用した。

・ナショナリズムの表象:近代になり制定された5つの年号はナショナリズムの表象として制定された。

ベトナムの年号(148個〔970-1945〕)

・初のベトナム年号史:二王朝並立の年号、銭貨にみえる年号などを総括し、年号の歴史をたどる。

【目次】

【カラー口絵】年号を決める―記録・文書・漢籍―

序水上雅晴

総論 所功「日本年号の来歴と特色」

[第一部 文字・言葉・記録]

1 小川剛生「迎陽記の改元記事について」

2 石井行雄・猪野 毅・近藤浩之「金沢文庫本『群書治要』移点の意味」

3 髙田宗平「年号勘文から見た日本中世における類書利用―『修文殿御覧』をめぐって―」

4 大形 徹「年号と貨幣―中国貨幣「漢興」「大夏真興」を起点として―」

5 名和敏光「中国出土資料紀年考」